Japanese
English
症例
4ヵ所の腎癌膵転移に対し膵温存手術を施行した1例
A case of multiple pancreatic metastases in 4 locations 16 years after surgery for renal cell carcinoma and underwent distal pancreatectomy and tumor enucleation
中川 暁雄
1
,
門馬 浩行
1
,
谷川 航平
1
,
川嶋 太郎
1
,
小林 巌
1
,
髙瀨 至郎
1
A. Nakagawa
1
,
H. Monma
1
,
K. Tanigawa
1
,
T. Kawashima
1
,
I. Kobayashi
1
,
S. Takase
1
1兵庫県立加古川医療センター外科
キーワード:
腎癌膵転移
,
多発膵転移
,
膵温存手術
Keyword:
腎癌膵転移
,
多発膵転移
,
膵温存手術
pp.826-832
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka86_826
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転移性膵腫瘍はすべての膵悪性腫瘍の中で2~5%を占めるまれな疾患である1,2).原発巣としては腎癌,肺癌,乳癌などが多いとされ3),そのうち腎癌からの転移は約5%とする報告4)から約半数を占めるとの報告5)までさまざまである.転移性膵腫瘍の予後は一般的には不良であるが,腎癌膵転移に関しては切除できれば良好な予後が期待できる6).今回われわれは,腎癌術後16年目に膵に多発転移をきたし,膵体尾部切除と膵頭部腫瘍核出術を施行した1例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する.
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