Japanese
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特集 消化器外科における各種デバイスの使い方とピットフォール
II. 各論
3. 肝胆膵
4)膵実質離断における自動縫合器の使い方とピットフォール
The knack and pitfalls of pancreatic transection using surgical stapler during distal pancreatectomy
松本 逸平
1
,
登 千穂子
1
,
吉田 雄太
1
,
李 東河
1
,
村瀬 貴昭
1
,
亀井 敬子
1
,
武部 敦志
1
,
中居 卓也
1
,
竹山 宜典
1
I. Matsumoto
1
,
C. Nobori
1
,
Y. Yoshida
1
,
T. Lee
1
,
T. Murase
1
,
K. Kamei
1
,
A. Takebe
1
,
T. Nakai
1
,
Y. Takeyama
1
1近畿大学外科
キーワード:
尾側膵切除術
,
自動縫合器
,
術後膵液瘻
,
低侵襲膵手術
Keyword:
尾側膵切除術
,
自動縫合器
,
術後膵液瘻
,
低侵襲膵手術
pp.389-397
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_389
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近年の腹腔鏡下・ロボット支援下手術の普及により,尾側膵切除術における膵実質離断・断端閉鎖法として,自動縫合器はその簡便性により必須のデバイスとなっている.しかし,いまだ術後膵液漏(POPF)の発生頻度は高く,その制御は臨床上重要な課題である.われわれが開発したslow firing methodを紹介するとともに,膵実質離断の際の留意点やピットフォールについて述べる.今後のさらなる手技の工夫,デバイスの改良・開発に期待するとともに,ステープル形成不全時の対応が臨床上重要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2023