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特集 COVID-19下の外科診療
I. 総論
4.麻酔管理の問題
Problems in anesthetic management
朝元 雅明
1
M. Asamoto
1
1東京大学医学部附属病院麻酔科・痛みセンター
キーワード:
周術期管理
,
感染管理
Keyword:
周術期管理
,
感染管理
pp.966-969
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_966
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新型コロナウイルス(2019-nCoV)の感染拡大は,波を4つ数えるにいたり長期化している.振り返ってみると,麻酔管理については第1波が終わる2020年5月過ぎにはおおむね方針がまとまり,現時点では次の3点が目標となっている.①必要十分な感染対策のもと新型コロナウイルス感染症(COVID-19)確定例/疑い症例の手術麻酔を安全に遂行すること.②手術医療を継続しつつも,無症候感染者による感染をなくすこと.③感染力の強いインド由来のデルタ型変異株による第5波に備えること.
麻酔管理の問題を明らかにするべく,2020年1月に武漢市で2019-nCoV感染が明らかとなってからの現場での対応と混乱をまとめ,“with コロナ”での麻酔管理方針がまとまるまでの経緯を述べた.
© Nankodo Co., Ltd., 2021