Japanese
English
症例
大量腹水と高度の直腸狭窄を呈した4型胃癌に対してKM-CARTを併用した化学療法が奏効し長期生存を得た1例
A case of type 4 gastric cancer with massive cancerous ascites and rectal stenosis which is effectively treated with chemotherapy after KM-CART
原 鐵洋
1
,
二宮 基樹
1
,
土井 寛文
1
,
豊田 和宏
1
,
坂下 吉弘
1
,
宮本 勝也
1
T. Hara
1
,
M. Ninomiya
1
,
H. Doi
1
,
K. Toyota
1
,
Y. Sakashita
1
,
K. Miyamoto
1
1広島記念病院外科
キーワード:
スキルス胃癌
,
KM-CART
,
化学療法
Keyword:
スキルス胃癌
,
KM-CART
,
化学療法
pp.1067-1071
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_1067
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はじめに 大量の癌性腹水を伴う胃癌では経口摂取が困難となり,化学療法その他の治療効果が十分に望めず,さらに直腸狭窄を合併した場合には腸閉塞発症のリスクもあり治療に難渋する.このような症例に改良型腹水濾過濃縮再静注法(KM-cell-free and concentrated ascites reinfusion therapy:KM-CART)を施行することで経口摂取を含めた生活の質(QOL)を改善させた後に化学療法を導入し,1年9ヵ月間治療継続し生存しえた1例を経験したので報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2020