書評
今日の治療薬2019―解説と便覧
齋浦 明夫
1
1順天堂大学肝胆膵外科
pp.756
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_756
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- 文献概要
平成も終わり,元号は令和となった.昭和から平成の時代になり,医療も大きくかわった.紙カルテが電子カルテとなり,レントゲンフィルムを映すシャーカステンはなくなり液晶ディスプレイとなり,外来や病棟の風景も大きくかわった.電子カルテなどIT技術の発達は医療の効率化に貢献した.医学の進歩によりかつての多くの不治の病が治る病となり,難治疾患は根治できなくても日常生活を楽しみながら共存できる時代となった.個人の多様な意志をより尊重する社会となり,医師が父権的に治療を行う時代は過ぎ去った.大きく変化した平成の時代であるが,昭和の時代からかわらぬものが,日本全国の外来や病棟の片隅にある本書である.
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