発行日 2002年10月10日
Published Date 2002/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2003136895
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Oxfordのグループにより変形性膝関節症の初期病変として提唱された前内側変形性膝関節症(A)が実際に存在するかを検証するため,初期患者について立位最大伸展位側面X線撮影及び軟骨強調MRIを行い,軟骨変性の初発部位を検討した.又,進行期の患者についてCTによる骨欠損部位の検討も併せて行い,初期から進行期にかけての変性部位の移動より推察される病変の進行機序について考察した.その結果,Aの存在が示され,進行期における骨欠損は内側後方に大きく傾いて位置することが明らかになった.これらより変形性膝関節症では軟骨変性が前内側に初発し,その後回旋不安定性が起り,病変が内側後方に進展していくものと考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2002