発行日 2016年7月20日
Published Date 2016/7/20
DOI https://doi.org/10.15106/J03022.2016392562
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【目的】働く世代の経済的支援を目指し、公的制度・民間保険の申請漏れを防ぐため、NPO法人「がんと暮らしを考える会」は「がん制度ドックβ版」を2013年6月に公開した。今回、その利用状況について分析を行った。【方法】無記名のWeb調査で有用性についての回答を単純集計、および自由記載内容の分析、Google Analyticsによるアクセス解析を行った。【結果】総訪問者数は2,768名で総閲覧数は3,521回だった。対象者の94.5%は65歳未満だった。「がん制度ドック」・「がん制度ドッグ」で検索をした訪問者は直帰率が低く(それぞれ、34.69%、18.60%)、閲覧ページ数は4ページ以上だった。有用性評価の回答数は33名で、回答率は約1.2%(33/2,768名)で、回答者の79%(26/33名)が「役に立った」と回答した。アンケートの内容分析では3つのカテゴリー「検索結果に安心感を得た」「操作のしやすさ」「内容への不満足感」が抽出された。【考察】Web調査の限界はあるが、本サイトが働く世代のがん患者が利用できる公的制度・民間保険を、簡便な方法で確認できるサイトとなっていた。
©Nankodo Co., Ltd., 2016