発行日 2014年9月20日
Published Date 2014/9/20
DOI https://doi.org/10.15106/J03022.2015038256
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当院の外来化学療法室にて乳がんのTC療法(ドセタキセル75mg/m2、シクロホスファミド600mg/m2)を4コース行った患者の90%に有害事象共通用語規準v4.0日本語訳JCOG版(CTCAE v4.0-JCOG)にてグレード1~2の手足皮膚障害が発現した。今回、TC療法を受ける患者に手足皮膚障害が発現していない治療初回よりフローズングローブと冷却枕にて両掌両足底のクーリングを行うとともに、パンフレットを使用し自宅でのセルフケア支援を行った。クーリングは治療開始15分から終了まで行い、適宜交換を行った。セルフケアにおいては治療初回より保湿剤による保湿・保護・清潔を基本に指導を行い、チェックリストにて症状とともに評価を行った。その結果、手足皮膚障害の発症を10%に抑えることができた。治療初回からの投与中のクーリングとセルフケアの徹底を行うことでTC療法による手足皮膚障害の発症予防に効果があったので報告する。
©Nankodo Co., Ltd., 2014