発行日 2005年9月20日
Published Date 2005/9/20
DOI https://doi.org/10.15106/J03022.2006062515
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ホスピス・緩和ケア病棟におけるアロマテラピーの実施状況と問題点を明らかにすることを目的にアンケート調査を実施した.87施設(74%)から回答が得られ,45施設(52%)でアロマテラピーが導入され,2001年から急速に増加していることが明らかとなった.アロマテラピーはリラクセーションや症状緩和を補足する効果だけでなく,患者や家族,医療者間でコミュニケーションを円滑にする効果が期待され実施されていた.方法や実施回数などのアロマテラピーの実践においては,施設間で格差があることが明らかになったが,費用,人員確保,教育などの問題は,共通する課題であった.今後標準化されたアロマテラピーが普及するためには,有効性の検証や副作用症例の情報収集を行うとともに,わが国の現状に合ったガイドライン作成が必要である
©Nankodo Co., Ltd., 2005