発行日 2002年7月20日
Published Date 2002/7/20
DOI https://doi.org/10.15106/J03022.2003012445
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原発性肺癌患者30名(男26名,女4名,平均64歳).家族機能尺度FADの得点は,性,年齢,家族構成,Performance Statusで差はなく,有意差があったのは健康な配偶者家族110点と不健康132点,初回入院105点と再入院120点であった.配偶者不健康の3名を除外したところ,初回入院と再入院の差は有意ではなくなった.不安尺度STAI得点では,状態不安は入院歴で差はなかったが,特性不安は初回入院33.7点,再入院41.4点と有意差を認めた.FAD得点とは特性不安が強い相関,状態不安は弱い相関であった.FAD下位尺度との関係は,状態不安は「全般的機能」のみ相関を認めたが,特性不安は全項目と相関があり,特に「意志疎通」「役割」「情緒的反応」「全般的機能」とは高い相関であった.家族機能は特性不安と配偶者の健康から有意な影響を受けており,全体で分散の53%が説明された
©Nankodo Co., Ltd., 2002