発行日 1996年7月20日
Published Date 1996/7/20
DOI https://doi.org/10.15106/J03022.1997082073
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患者,家族への看護介入の分析を通して,終末期を完成させpeaceful deathを導く為の有効な看護を抽出した. 1)死期の迫った患者に対して自分の死について表現する機会を与える.患者が躊躇する時は無理に勧めないが,患者に関心を向け続ける. 2)一旦,機会を与えたら聞き手が患者が死について話すことから最後まで逃げないということを言語化して患者に保証する. 3)自分の身体をどう感じるか表現してみるように勧めてみる. これらのことは患者にとって死を語る自然なきっかけになる可能性がある.家族の行っているケアを高く評価することは,家族が患者に向かう力を高めることにも有効なケアであった.看護者が自分自身の患者を失う体験に目を向け,自分自身のケアを行うことも重要であり,そのことがその後の看護者の悲嘆からの回復をよりスムーズにした
©Nankodo Co., Ltd., 1996