非専門医にもできる! リウマチ・膠原病診断
米国リウマチ内科における問題解決型の臨床教育の実際
加藤 宏
1
1米国
1SUNY Upstate Medical University
キーワード:
鑑別診断
,
リウマチ性疾患
,
医学生涯教育
,
問題解決型学習
,
臨床的判断
,
注意バイアス
Keyword:
Clinical Decision-Making
,
Attentional Bias
,
Diagnosis, Differential
,
Education, Medical, Continuing
,
Rheumatic Diseases
,
Problem-Based Learning
pp.301-305
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017162625
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疾患の絶対的な定義・分類がいまだ確立していないリウマチ膠原病診療においては,診断基準に依存し過ぎることなく,系統的,論理的に臨床の問題を解決する能力が必須である.米国のリウマチ内科研修では,臨床推論の基礎の習得にとくに力が入れられている.すなわち,パターン認識に基づいた直観的なアプローチと,客観的なデータに基づいて鑑別診断を系統的に吟味批評する解析的アプローチを使い分ける術を学ぶ.同研修では,診断の精度を向上すべく,さまざまな認知バイアスが己れの思考過程に与える影響を熟知するよう指導される.
©Nankodo Co., Ltd., 2017