増え続けるアレルギー疾患-内科医にできる対策と治療 アレルギー疾患各論
喘息 効率的な吸入療法の指導のポイント
大林 浩幸
1
1東濃中央クリニック
キーワード:
Steroids
,
喘息
,
専門職間人間関係
,
吸入投与
,
服薬指導
,
口腔内噴霧剤
,
粉末製剤吸入器
Keyword:
Administration, Inhalation
,
Asthma
,
Interprofessional Relations
,
Steroids
,
Oral Sprays
,
Dry Powder Inhalers
pp.1059-1062
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017097356
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気管支喘息治療の主軸は,吸入ステロイド薬による吸入療法であるが,すでにエビデンスが確立された薬剤を炎症部位にいかに有効に届けるかという点で,喘息コントロールの良し悪しは,吸入デバイスがカギを握る.そのため,正しい吸入手技操作が不可欠であるが,各メーカー作成の手順説明書のみでは十分とは言えない.指導者側に"吸入薬だから患者は吸入する","説明書通りに吸う"という思い込みもあり,実臨床現場では多くの誤操作(ピットホール)が日々生じている.患者が陥りやすい典型的なピットホールを捉え指導する方法は,効率的でわかりやすい吸入指導となる.効率的な吸入指導を目指す医療連携の試みも始まっている.
©Nankodo Co., Ltd., 2016