特集 肝障害時の薬物療法 肝機能を考慮したマネジメントの基礎と実践
肝障害を合併する患者の薬物療法マネジメント てんかん×肝障害
山本 吉章
1
1国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター 治験管理室
キーワード:
Carbamazepine
,
Phenobarbital
,
Phenytoin
,
Valproic Acid
,
化学物質誘発肝障害
,
肝臓疾患
,
抗けいれん剤
,
てんかん
,
投薬計画
,
高アンモニア血症
,
Lamotrigine
,
Levetiracetam
,
服薬管理
,
Lacosamide
,
Perampanel
Keyword:
Anticonvulsants
,
Drug Administration Schedule
,
Valproic Acid
,
Epilepsy
,
Liver Diseases
,
Phenobarbital
,
Carbamazepine
,
Levetiracetam
,
Lacosamide
,
Lamotrigine
,
Phenytoin
,
Chemical and Drug Induced Liver Injury
,
Medication Therapy Management
,
Hyperammonemia
,
Perampanel
pp.3647-3651
発行日 2020年12月5日
Published Date 2020/12/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2021085890
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<Key Points>◎全般てんかんの発作治療の第一選択薬はバルプロ酸であり、焦点発作にはカルバマゼピンが用いられる。◎これらの抗てんかん薬は肝臓で代謝され、タンパク結合率が高いため肝疾患を合併した患者は可能な限り代替薬を検討する。◎フェニトイン、フェノバルビタール、カルバマゼピンによる肝胆道系酵素の上昇は経過観察が一般的である。しかし、抗C型肝炎ウイルス薬と併用禁忌となっているため代替薬を検討する。◎強直間代発作を起こした後はアンモニア値が上昇しやすい。また、バルプロ酸による高アンモニア血症の発生頻度は、併用抗てんかん薬の組み合わせで大きく異なる。
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