いま知っておきたい! 内科最新トピックス (第8章)神経・筋
iPS細胞は神経難病の治療にどのように応用可能か
小芝 泰
1
,
高橋 良輔
1京都大学 大学院医学研究科臨床神経学
キーワード:
Alzheimer病
,
自家移植
,
同種移植
,
神経系疾患
,
Parkinson病
,
リスク
,
再生医学
,
新薬開発
,
幹細胞移植
,
iPS細胞
,
病態生理
Keyword:
Alzheimer Disease
,
Nervous System Diseases
,
Risk
,
Parkinson Disease
,
Transplantation, Autologous
,
Transplantation, Homologous
,
Stem Cell Transplantation
,
Regenerative Medicine
,
Drug Discovery
,
Induced Pluripotent Stem Cells
pp.1160-1163
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016044857
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神経難病についてのiPS細胞の臨床応用は,(1)再生医療におけるドナー細胞・組織としての利用,(2)病態解明および創薬のための疾患モデルとしての利用,という2つの方向で研究されている.再生医療においては,胎児黒質移植の経験を踏まえて,Parkinson病に対する細胞移植治療の実現が近いものと期待される.患者由来のiPS細胞を,疾患で障害を受ける神経細胞に分化誘導することによって疾患モデルとして応用できる可能性があり(疾患特異的iPS細胞モデル),病態解明への寄与が期待される.
©Nankodo Co., Ltd., 2015