いま知っておきたい! 内科最新トピックス (第3章)血液・造血器
CD19特異的CAR遺伝子治療の成功によって高まる細胞免疫療法への期待
大嶺 謙
1
1自治医科大学 内科学講座血液学部門免疫遺伝子細胞治療学(タカラバイオ)講座
キーワード:
遺伝学的治療
,
T細胞抗原受容体
,
細胞性免疫
,
養子免疫療法
,
臨床試験
,
T細胞
,
リンパ腫-B細胞性
,
CD19抗原
,
組換え融合タンパク質
,
白血病リンパ腫-前駆細胞リンパ芽球性
,
キメラ抗原
,
高サイトカイン血症
Keyword:
Clinical Trials as Topic
,
Immunity, Cellular
,
Receptors, Antigen, T-Cell
,
Recombinant Fusion Proteins
,
T-Lymphocytes
,
Immunotherapy, Adoptive
,
Genetic Therapy
,
Lymphoma, B-Cell
,
Antigens, CD19
,
Precursor Cell Lymphoblastic Leukemia-Lymphoma
pp.1030-1035
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016044827
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
キメラ抗原受容体(CAR)は,腫瘍細胞の抗原認識部位とT細胞を活性化するT細胞受容体のシグナル伝達部位から構成されるキメラ分子である.B細胞性造血器腫瘍に対するCD19特異的CAR発現T細胞を用いた養子免疫遺伝子療法の優れた臨床効果が米国から報告されている.CAR発現T細胞の輸注後に,高サイトカイン血症による重篤な有害事象が報告されており注意を要する.
©Nankodo Co., Ltd., 2015