発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006186497
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今日,本邦にはすでに3,000万台以上の家庭血圧計が普及している.近年の欧米ならびに日本の高血圧治療ガイドラインは家庭血圧測定の臨床的意義を高く評価している.家庭における自己血圧測定は患者の高血圧診療への参加意識を高め,服薬・受診コンプライアンスを高める.また,白衣高血圧・仮面高血圧の診断に不可欠であり,薬効の評価にもきわめて有用である.そのほかにも家庭血圧測定は血圧の長期変動性の評価や再現性,簡便性,認容性において優れている.また,近年注目されている夜間就寝中の血圧を捉えることが可能となった.今後,家庭血圧測定の導入が高血圧診療の質を向上させ,医療経済へ好影響を与えることが期待される
©Nankodo Co., Ltd., 2006