2025年を見すえた心不全診療ロードマップ 突破口はどこにあるのか ステージ別の心不全診療 今後の展開を探る
Stage D 終末期医療と絡めて
佐藤 幸人
1
1兵庫県立尼崎病院 循環器内科
キーワード:
患者教育
,
緩和ケア
,
呼吸困難
,
催眠剤と鎮静剤
,
心不全
,
入院
,
ターミナルケア
,
重症度指標
,
診療ガイドライン
,
抑うつ
,
在宅医療
,
栄養失調
Keyword:
Depression
,
Dyspnea
,
Heart Failure
,
Hospitalization
,
Hypnotics and Sedatives
,
Palliative Care
,
Patient Education as Topic
,
Severity of Illness Index
,
Terminal Care
,
Practice Guidelines as Topic
,
Malnutrition
pp.489-493
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014113898
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心不全における末期医療は,ガイドライン推奨治療を行ってもなおNYHA IV度相当の呼吸困難などの苦痛がとれない場合に対象となる.薬剤を用いる緩和ケアは医療側と患者側双方の選択肢のひとつであり,末期心不全においては通常診療と並行して考えるべきものとされる.しかしそのタイミング,投与薬剤についてエビデンスはないため,薬剤投与時には多職種チームと家族の総意が必要である.今後,高齢化社会を迎えるにあたって重要な検討課題になると思われる.
©Nankodo Co., Ltd., 2014