ネフローゼ症候群 診療の新たな潮流
糸球体係蹄の構造異常からみたネフローゼ症候群
臼井 丈一
1
,
長田 道夫
1筑波大学 医学医療系腎臓内科学
キーワード:
ネフローゼ症候群
,
腎糸球体
,
遺伝的素因(疾患)
,
内皮細胞
,
足細胞
,
腎糸球体基底膜
Keyword:
Kidney Glomerulus
,
Nephrotic Syndrome
,
Genetic Predisposition to Disease
,
Endothelial Cells
,
Podocytes
,
Glomerular Basement Membrane
pp.761-766
発行日 2013年10月1日
Published Date 2013/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013356257
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ポドサイト,基底膜,内皮細胞は,個々および相互連携の結果,糸球体係蹄の構造・機能を緻密に調節している.近年のポジショナル・クローニングを用いた先天性あるいは家族性ネフローゼ症候群の責任遺伝子の同定および遺伝子改変マウスでの検証の成果は,濾過障壁のメカニズムの解明に役立ってきた.ネフローゼ症候群における糸球体性蛋白尿の発症において,ポドサイトのスリット膜や足突起に局在するキー分子群が重要な役割を担っている.
©Nankodo Co., Ltd., 2013