貧血 実臨床に役立つ診療のポイントと最新の知見 貧血の診断の進め方
Coombs試験陰性の自己免疫性溶血性貧血の診断
唐沢 正光
1
,
横濱 章彦
1公立碓氷病院 内科
キーワード:
Coombsテスト
,
IgG
,
赤血球
,
貧血-溶血性-自己免疫性
,
閾値
Keyword:
Anemia, Hemolytic, Autoimmune
,
Coombs Test
,
Erythrocytes
,
Immunoglobulin G
pp.235-237
発行日 2013年8月1日
Published Date 2013/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013260817
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
自己免疫性溶血性貧血(AIHA)でCoombs試験が陰性となるのは,赤血球結合IgG自己抗体量がCoombs試験の検出閾値以下であることがもっとも多い.Coombs試験陰性AIHAは,その可能性を疑わないと,分類不能の溶血性貧血で終わってしまう恐れがある.Coombs試験陰性AIHAは,陽性例に比べて溶血所見がより軽度の傾向にあるが,ステロイドに対する治療反応性には大差がない.
©Nankodo Co., Ltd., 2013