特集 子どもの事故(傷害)いかに防ぐか
子どもの事故を予防するための取り組み 小児科医が子どもの事故予防にかかわる意義
長村 敏生
1
1京都第二赤十字病院 小児科
キーワード:
死因
,
事故
,
事故防止
,
児童虐待
,
小児科学
,
小児の発達
Keyword:
Child Development
,
Accident Prevention
,
Accidents
,
Child Abuse
,
Cause of Death
,
Pediatrics
pp.145-150
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2022083467
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▼不慮の事故は子どもの主要死因の1つで、子どもにとって事故は重要な健康問題である。▼不慮の事故死亡の約8割は窒息、交通事故、溺水および溺死の3死因で占められる。▼子どもの事故は発達段階に応じた行動パターンと密接に関連し、発達を考慮すると受傷機序が理解しやすい。▼救急外来では事故と虐待の鑑別が重要で、発達段階と事故状況との間の違和感が早期発見につながる。▼事故予防は、子どもの健全育成を支援する役割を担う小児科医が取り組むべきアドボカシー活動の1つである。
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