新しい局面を迎えた肺癌診療
《肺癌診療にまつわるトータルサポート 治療とケア》骨転移治療薬の実践
久保田 馨
1
,
中道 真仁
1日本医科大学附属病院 がん診療センター
キーワード:
Diphosphonates
,
骨腫瘍
,
骨髄腫-多発性
,
肺腫瘍
,
第II相試験
,
治療成績
,
ランダム化比較試験
,
Denosumab
,
ビスホスホネート系薬剤関連顎骨壊死
,
固形腫瘍
Keyword:
Denosumab
,
Bone Neoplasms
,
Diphosphonates
,
Lung Neoplasms
,
Multiple Myeloma
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Treatment Outcome
,
Clinical Trials, Phase II as Topic
,
Bisphosphonate-Associated Osteonecrosis of the Jaw
pp.761-764
発行日 2012年11月1日
Published Date 2012/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013010644
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・IV期肺癌患者の30~40%に骨転移を認める。・骨転移を有する肺癌患者の約50%に骨関連事象(SREs)(放射線治療が必要な疼痛、骨折、脊髄圧迫、外科的処置、高Ca血症)が出現する。・SREsは臨床的に問題である。・骨転移発症とSREs発現は癌細胞、骨芽細胞、破骨細胞間の「悪性のサイクル」が原因である。・zoledronic acid、denosumab等の破骨細胞抑制薬(BMA)によるSREs発症抑制が比較試験で示されている。・BMAによるSREs予防が骨転移を有する肺癌患者マネジメントの基本である。
©Nankodo Co., Ltd., 2012