症候から学ぶ感染症診療と抗菌薬治療
《症候から迫る感染症診療》腹痛 腹腔内感染症の診療
前野 努
1
,
岡 秀昭
1関東労災病院 総合内科
キーワード:
憩室炎
,
骨盤内炎症性疾患
,
腎盂腎炎
,
鑑別診断
,
胆管炎
,
胆嚢炎
,
虫垂炎
,
腹痛
,
腹腔内感染症
Keyword:
Pelvic Inflammatory Disease
,
Cholangitis
,
Cholecystitis
,
Appendicitis
,
Diagnosis, Differential
,
Diverticulitis
,
Pyelonephritis
,
Abdominal Pain
,
Intraabdominal Infections
pp.554-558
発行日 2012年10月1日
Published Date 2012/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012337958
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●腹痛は、外来診療でもっとも遭遇する機会の多い症候の一つであり、原因となる疾患も多岐にわたる(Table 1)。●腹部の疾患は他の身体の部位と同様に、感染症とそれ以外の疾患を同時に考えながら診断・治療を進めていく必要がある。まずは丁寧に病歴と身体所見をとる必要がある。●高齢者では、重篤な状態でも身体所見や検査所見の異常がそれほど顕著でない場合もあり、注意を要する。
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