今、認知症にどう向き合うか
《認知症各論・治療》前頭側頭型認知症
市川 博雄
1
1昭和大学藤が丘病院 脳神経内科
キーワード:
紋切り型行動
,
衝動的行動
,
神経心理学的検査
,
分類
,
運動ニューロン疾患
,
認知症-前頭側頭型
,
病識
,
前頭側頭葉変性症
Keyword:
Classification
,
Impulsive Behavior
,
Neuropsychological Tests
,
Stereotyped Behavior
,
Motor Neuron Disease
,
Frontotemporal Lobar Degeneration
,
Frontotemporal Dementia
pp.796-800
発行日 2012年5月1日
Published Date 2012/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012211100
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●前頭側頭型認知症(FTD)はPick病を包括した前方型認知症であり、前頭葉と側頭葉前部を病変の首座とする前頭側頭葉変性症(FTLD)という概念の下位分類に位置づけられている。●主要変性部位を反映した臨床像を呈し、病初期から性格変化や社会的行動障害が目立つ一方、記憶、視空間認知能力、行為、知覚といった道具機能は比較的保たれる。●複数の病理学的疾患単位を含んでおり、封入体やその構成蛋白の特徴からさまざまな分類が試みられている。●FTDの一部は運動ニューロン病を合併することがある。
©Nankodo Co., Ltd., 2012