発行日 2011年8月1日
Published Date 2011/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011338820
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
71歳男。非ホジキンリンパ腫に対しCHOP療法、ESHAP療法、LSG-15療法を施行後、視力低下が出現した。血液検査ではIL-2レセプター高値とCD4の著しい減少を認め、リンパ節生検、フローサイトメトリー、遺伝子検査にてangioimmunoblastic T-cell lymphomaと診断した。眼底所見では血管に沿った白色滲出性病変と多発性白色の滲出斑を認め、前房水のPCR検査結果よりサイトメガロウイルス網膜炎(CMVR)と診断し、ganciclovir投与にて眼症状と眼底所見は改善した。初診時よりCD4は低下しており、化学療法によりさらに50/μlを割ったところでCMVRに罹患したと思われた。
©Nankodo Co., Ltd., 2011