高血圧診療の最前線 最新の戦略と今後の動向
二次性高血圧の診断の決め手 サブクリニカルCushing症候群
方波見 卓行
1
,
石井 聡
,
小金井 理江子
1聖マリアンナ医科大学 代謝・内分泌内科
キーワード:
Cushing症候群
,
Hydrocortisone
,
発症前Cushing症候群
Keyword:
Cushing Syndrome
,
Hydrocortisone
pp.433-436
発行日 2010年3月1日
Published Date 2010/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010124044
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サブクリニカルCushing症候群(SCS)の確立された診断法はないが、わが国では厚生労働省調査研究班による診断基準が汎用されている。SCSをスクリーニングすべき対象として、「高血圧、脂質異常、腹部肥満を合併した糖尿病、血糖コントロールが不良な糖尿病」、「年齢不相応、進行性の骨量低下」、「メタボリック症候群の診断基準で多数の項目に異常を認める」などがあげられる。SCSに併発した心血管合併症は手術により改善する可能性がある。SCS診断基準でのdexamethasone抑制試験判定法、低濃度領域におけるコルチゾール測定値のキット間誤差などが問題となり、改善策の検討が進行中である。
![](/cover/first?img=J00974.2010124044.png)
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