糖尿病診療の新時代 2010年代の展望
知っておきたい疫学データ 糖尿病パンデミック
森本 彩
1
,
西村 理明
1東京慈恵会医科大学 糖尿病・代謝・内分泌内科
キーワード:
疾病の発生
,
糖尿病
,
有病率
,
国際保健
,
国際連合
Keyword:
Disease Outbreaks
,
Diabetes Mellitus
,
Global Health
,
United Nations
,
Prevalence
pp.19-22
発行日 2010年1月1日
Published Date 2010/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010082268
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世界の糖尿病有病者数は、2010年で2億8,500万人、2025年で4億3,800万人になると推計されている。2010年において有病者の約70%が開発途上国に居住しており、今後の増加が著しいのも開発途上国であると予想されている。日本では、1997年から2007年の間に「糖尿病が強く疑われる人」は約690万人から890万人へ、「糖尿病の可能性が否定できない人」は約680万人から1,370万人へ、両者の合計が約1,370万人から2,210万人にも増加している。国連は11月14日を「世界糖尿病デー」に指定し、糖尿病の予防、治療、療養を喚起する啓発運動を国連加盟各国に対し推進することを促している。
©Nankodo Co., Ltd., 2010