頭痛・めまいの診療 確実な診断・治療をするために今必要なこと
トピックス 眼振の意味と平衡神経耳科検査の臨床応用
横田 淳一
1
1リハビリテーション天草病院 神経内科
キーワード:
眼振
,
温度眼振検査
,
生理的眼振
,
めまい
,
電気眼振検査
,
めまい感
,
平衡機能検査
,
前庭誘発筋電位
,
視覚性抑制試験
,
視標追跡検査
Keyword:
Caloric Tests
,
Dizziness
,
Electronystagmography
,
Nystagmus, Physiologic
,
Nystagmus, Pathologic
,
Vertigo
,
Vestibular Evoked Myogenic Potentials
pp.927-933
発行日 2009年5月1日
Published Date 2009/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009197995
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
めまい診療においては、詳細な問診とともに、眼振の性状を観察することが重要である。自発眼振や注視眼振、頭位・頭位変換眼振所見などから有意な診断情報が得られることが多く、また、継時的なめまいの推移も把握できる。眼振図(ENG)検査は、開眼、暗所開眼、閉眼時および視性・前庭誘発刺激時の眼振や異常眼運動などを記録でき、また、定性的および定量的解析が可能なことから、めまい診療には必須の検査である。めまい診療では、眼振検査、ENG検査のほかに直立検査(Romberg、Mann、片足立ち)、歩行検査、継ぎ足歩行、足踏検査、あるいは重心動揺検査などがルーチン検査として行われるが、近年、前庭性頸筋誘発電位(VEMP)なども導入されている。
©Nankodo Co., Ltd., 2009