頭痛・めまいの診療 確実な診断・治療をするために今必要なこと
代表的な機能性頭痛を確実に診断・治療する 片頭痛
清水 利彦
1
1慶応義塾大学 神経内科
キーワード:
Sumatriptan
,
Eletriptan
,
Lomerizine
,
Naratriptan
,
Rizatriptan
,
Zolmitriptan
,
前兆のある片頭痛
,
前兆のない片頭痛
Keyword:
Sumatriptan
,
Migraine with Aura
,
Migraine without Aura
,
Lomerizine
,
Zolmitriptan
,
Rizatriptan
,
Naratriptan
,
Eletriptan
pp.855-859
発行日 2009年5月1日
Published Date 2009/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009197979
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片頭痛は、悪心、嘔吐および光過敏や音過敏などを伴う拍動性の頭痛で、前兆のあるものとないものの2つに分類される。頭痛の性質として、(1)片側性、(2)拍動性、(3)中等度~重度の頭痛、(4)日常的な動作(歩行や階段昇降などの)により頭痛が増悪するなどの特徴をもつ。前兆は通常5~20分にわたり徐々に伸展し、かつ持続時間が60分未満の可逆性脳局在神経症状である。片頭痛に関する情報を客観的に整理するため、頭痛ダイアリーは有用なツールである。片頭痛急性期治療薬として、acetaminophen、非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)、エルゴタミン製剤、トリプタン系薬剤がある。本邦で処方可能なトリプタン系薬剤はsumatriptan、zolmitriptan、eletriptan、rizatriptanおよびnaratriptanの5種類である。
©Nankodo Co., Ltd., 2009