頭痛・めまいの診療 確実な診断・治療をするために今必要なこと
代表的な機能性頭痛を確実に診断・治療する 緊張型頭痛
藤木 直人
1
1国立病院機構札幌南病院 神経内科
キーワード:
Amitriptyline
,
鑑別診断
,
非ステロイド系抗炎症剤
,
理学療法
,
頭痛-緊張性
Keyword:
Amitriptyline
,
Anti-Inflammatory Agents, Non-Steroidal
,
Diagnosis, Differential
,
Tension-Type Headache
,
Physical Therapy Modalities
pp.860-863
発行日 2009年5月1日
Published Date 2009/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009197980
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緊張型頭痛は発現頻度に応じて稀発反復性、頻発反復性、慢性の3つに分類される。反復性では末梢性疼痛メカニズム、慢性では中枢性疼痛メカニズムの関与が重視されている。診断はICHD-IIに基づいて行うが、軽症の片頭痛との鑑別はそれほど容易ではなく、とくに緊張型頭痛と片頭痛を合併する患者では個々の頭痛の初期に両者を鑑別することはなかなかむずかしい。反復性では急性期治療が、慢性では非薬物療法を含めた予防療法が治療の中心となるが、エビデンスレベルの高い治療は少なく、個々の患者に応じたきめ細かい対応が必要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2009