肺癌生存期間延長の謎 今何が起こっている?
肺癌治療における副作用対策 皮膚毒性への対策
山崎 直也
1
1国立がんセンター中央病院 皮膚科
キーワード:
Epidermal Growth Factor Receptor
,
肺腫瘍
,
皮膚疾患
,
発疹
,
Erlotinib
Keyword:
Erlotinib Hydrochloride
,
Exanthema
,
Lung Neoplasms
,
Receptor, Epidermal Growth Factor
,
Skin Diseases
pp.316-320
発行日 2009年2月1日
Published Date 2009/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009125140
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新規分子標的治療薬の中で、EGFR系阻害薬として現在、非小細胞肺癌に対してはEGFRチロシンキナーゼ阻害薬が、また大腸癌に対しては抗EGFRモノクローナル抗体が投与されている。これらの薬剤を投与すると、特徴的な皮膚障害が非常に高い頻度で出現する。そして皮膚障害の程度と癌の治療効果のあいだに相関があることが知られている。代表的な皮膚障害は、ざ瘡様皮膚炎、脂漏性皮膚炎、皮膚乾燥(乾皮症)、爪囲炎であり、癌の治療を長期に継続可能にするために、皮膚症状のマネジメントは非常に重要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2009