肺癌生存期間延長の謎 今何が起こっている?
肺癌に対する抗体療法 bevacizumabとcetuximab
高山 浩一
1
,
竹下 正文
,
中西 洋一
1九州大学大学院医学研究院附属胸部疾患研究施設
キーワード:
肺腫瘍
,
Cetuximab
,
Bevacizumab
Keyword:
Bevacizumab
,
Cetuximab
,
Lung Neoplasms
pp.227-230
発行日 2009年2月1日
Published Date 2009/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009125122
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進行期非小細胞肺癌に対する細胞障害性抗癌薬の治療効果はプラトーに達しており、低分子化合物や抗体医薬品等の分子標的治療薬による改善が期待されている。すでに多くの抗体医薬品が癌治療に用いられているが、VEGF-Aに対するヒト化マウスモノクローナル抗体であるbevacizumab、およびEGFRの細胞外リガンド結合ドメインに対するキメラ化マウスモノクローナル抗体であるcetuximabが、肺癌治療の領域では注目を集めている。両薬剤とも進行期非小細胞肺癌を対象として、第III相臨床試験においてプラチナ製剤を含む標準化学療法と併用することにより、生存期間の延長効果を示した。
©Nankodo Co., Ltd., 2009