発行日 2009年1月1日
Published Date 2009/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009072558
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小児医療の原点は、疾患を軽症のうちに終わらせてその重症化・慢性化を防ぐことである。小児の外来診療医は、結果として軽症での受診が多くなる小児医療の実情を理解しておくことが必要である。小児医療では、軽症者が多い中から緊急・重篤な事態を見抜き、予知することが重要である。小児医療では初期対応が肝心である。小児科専門医・専門施設に紹介すべきタイミングを見失ってはいけない。診療の迅速性も期待される。保護者の不安・混乱にも配慮し、それらを早く解消してあげることも大切である。本稿では、小児の外来診療でしばしば経験される発熱、咳嗽・呼吸困難、嘔吐・下痢、意識障害・けいれんのプライマリーケアの要点を述べる。適切な薬剤投与法についてもふれる。
©Nankodo Co., Ltd., 2009