新時代の不整脈診療 突然死をいかにして防ぐか
不整脈診断の進め方 考慮すべきポイント 非侵襲的リスク評価指標について知る
梶本 克也
1
1湘南第一病院 循環器内科
キーワード:
心エコー図
,
長時間心電図
,
不整脈
,
突然死-心臓
,
リスク評価
,
心臓電気生理学的検査
,
T波交代現象
Keyword:
Arrhythmias, Cardiac
,
Echocardiography
,
Electrocardiography, Ambulatory
,
Death, Sudden, Cardiac
,
Risk Assessment
,
Electrophysiologic Techniques, Cardiac
pp.482-486
発行日 2008年9月1日
Published Date 2008/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008289955
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突然死の80%以上は、心室頻拍や心室細動などの心室性不整脈が原因である。心室性頻脈性不整脈の発生しうる不整脈の基質、修飾因子、トリガーについて個々に評価することが、ハイリスク症例の層別化のためには重要である。非侵襲的検査による突然死の予知には限界があり、その限界のうちもっとも注意すべき点は、基礎心疾患別での検査法の意義がいまだ確立されていないことである。今後の突然死予知に対する非侵襲的検査法の特徴として、(1)基礎心疾患別に評価法を分類すること、(2)客観的指標が定性的ではなく定量的に示されること、(3)繰り返し検査が可能であること、などの性質を有することが重要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2008