脳血管障害最前線 Time is brainの時代を迎えて
急性期脳血管障害の診断の進め方 頸部血管超音波検査による脳血管障害の診断・評価 頸動脈の狭窄、閉塞病変の評価を中心に
山村 修
1
,
栗山 勝
1福井大学 医学部第二内科
キーワード:
鎖骨下動脈盗血症候群
,
血流速度
,
収縮期
,
超音波診断
,
椎骨脳底動脈循環不全
,
脳血管障害
,
理論モデル
,
頸動脈狭窄
,
重症度指標
,
総頸動脈
Keyword:
Blood Flow Velocity
,
Cerebrovascular Disorders
,
Models, Theoretical
,
Subclavian Steal Syndrome
,
Severity of Illness Index
,
Vertebrobasilar Insufficiency
,
Ultrasonography
,
Systole
,
Carotid Stenosis
,
Carotid Artery, Common
pp.855-858
発行日 2008年5月1日
Published Date 2008/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008196524
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頸部血管超音波検査(US)は、頸動脈と椎骨動脈の狭窄、閉塞病変の診断に有用である。狭窄率の算定にはNASCET法、ECST法、Area法などがあり、算出法によって狭窄率が異なる。USの可視範囲内における内頸動脈高度狭窄部(NASCET法70%以上)では、最大収縮期血流速度は200cm/sec以上を示す。USの可視範囲外における内頸動脈高度狭窄部や閉塞部では、総頸動脈拡張末期血流速度の左右比が1.4以上を示す。椎骨動脈における狭窄部や閉塞部の診断には、血流速度とともに血管径の評価も行う。鎖骨下動脈盗血現象による椎骨動脈の逆流は、USで診断可能である。
©Nankodo Co., Ltd., 2008