膠原病診療のブレークスルー 早期診断・早期治療のポイント
早期診断・早期治療のこつと治療のアルゴリズム 混合性結合組織病
藤井 隆夫
1
1京都大学 大学院医学研究科内科学講座臨床免疫学
キーワード:
Raynaud病
,
患者教育
,
混合性結合組織病
,
肺高血圧症
,
Small Nuclear Ribonucleoprotein U1
,
アルゴリズム
,
早期診断
Keyword:
Algorithms
,
Hypertension, Pulmonary
,
Mixed Connective Tissue Disease
,
Patient Education as Topic
,
Raynaud Disease
,
Ribonucleoprotein, U1 Small Nuclear
,
Early Diagnosis
pp.654-659
発行日 2008年4月1日
Published Date 2008/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008167386
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混合性結合組織病(MCTD)の診断をする場合、血液検査で抗U1RNP抗体高力価陽性を確認すること、全身性エリテマトーデス様、強皮症様、筋炎様症状のうち二つ以上の症状を有することが必須となる。MCTDは当初、生命予後が比較的よい疾患として考えられていたが、肺高血圧症の合併が高頻度であり、その予後を規定する重要な因子となっている。治療は副腎皮質ステロイド薬が中心となる。非ステロイド抗炎症薬による無菌性髄膜炎には注意する。中等量以上の副腎皮質ステロイド薬が必要になる場合、また他の膠原病との鑑別が困難な場合には、専門医に紹介する。
©Nankodo Co., Ltd., 2008