腫瘍内科診療データファイル
疾患からみる各種癌の診断・治療 腎・泌尿器 前立腺癌
原 勲
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1和歌山県立医科大学 泌尿器科
キーワード:
性腺刺激ホルモン放出ホルモン
,
前立腺腫瘍
,
前立腺切除
,
放射線療法
,
前立腺特異抗原
Keyword:
Gonadotropin-Releasing Hormone
,
Prostatectomy
,
Prostatic Neoplasms
,
Radiotherapy
,
Prostate-Specific Antigen
pp.1243-1248
発行日 2007年12月1日
Published Date 2007/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008061417
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前立腺癌の診断に関しては前立腺特異抗原(prostate specific antigen:PSA)の測定と直腸診が重要で、確定診断として針生検を施行する。骨やリンパ節に転移しやすい。治療に関しては、限局性の場合には手術療法や放射線療法が用いられる。転移を認める場合には、全身療法として内分泌療法が用いられる。内分泌療法として今日もっとも多く用いられているのは、LH-RH agonistである。内分泌療法の近接効果は良好であるが、アンドロゲン耐性となると再燃をきたす。抗癌薬は従来、前立腺癌に対しほとんど無効とされていたが、近年、ホルモン抵抗性前立腺癌に対しタキサン系を中心とした抗癌薬の有用性が報告されている。
©Nankodo Co., Ltd., 2007