腫瘍内科診療データファイル
化学療法・放射線療法 多剤併用化学療法の原理
龍華 慎一郎
1
,
和田 真由子
,
山本 倫子
,
益田 典幸
1北里大学 呼吸器内科学
キーワード:
多剤併用療法
,
第I相試験
,
固形腫瘍
Keyword:
Drug Therapy, Combination
,
Clinical Trials, Phase I as Topic
pp.1072-1078
発行日 2007年12月1日
Published Date 2007/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008061394
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ヒトの固形癌はS字状のGompertzの増殖曲線に従って増殖する。Norton-Simonのモデルによると腫瘍の再増殖を抑えるには投与間隔を短縮したdose dense chemotherapyがよく、その実践には交替療法ではなく、sequential therapyがよい。併用療法での薬剤の選択時には、2剤とも抗腫瘍効果を示し、化学構造や作用機序が異なり、非交叉耐性であり、相乗効果が期待でき、可能な限り副作用が重複しないことを考慮する必要がある。最大耐量の予測についてKorn & Simon両博士の考案したtolerable-dose diagramを用いて解説した。
©Nankodo Co., Ltd., 2007