甲状腺疾患 診療スタンダードと新たなチャレンジ
甲状腺関連検査の選び方 いつ何を測るのか
家入 蒼生夫
1
1獨協医科大学 臨床検査医学
キーワード:
Chorionic Gonadotropin
,
Thyrotropin
,
Thyroxine
,
Thyroxine-Binding Proteins
,
Triiodothyronine
,
甲状腺疾患
,
甲状腺腫-結節性
Keyword:
Goiter, Nodular
,
Chorionic Gonadotropin
,
Thyroid Diseases
,
Thyrotropin
,
Thyroxine
,
Thyroxine-Binding Proteins
,
Triiodothyronine
pp.820-826
発行日 2007年11月1日
Published Date 2007/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008056068
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
甲状腺機能状態の把握は、血中TSH測定がsingle bestの方法である。FT4は、TSHが異常値を示すとき、重症度の指標となる。FT3測定は多くの場合、不要である。甲状腺機能亢進症で、バセドウ病と無痛性甲状腺炎を鑑別することが重要である。妊娠時の甲状腺機能は、TBGとHCGの変化がポイントとなる。結節性甲状腺腫の診断では、画像診断が検体検査より有用である。結節性甲状腺腫をみたとき、カルシトニンを測定して髄様癌をスクリーニングすることは有効かもしれないが、費用対効率を明らかにするエビデンスはない。
©Nankodo Co., Ltd., 2007