メタボリックシンドローム どう診断し、どう対処するか
糖尿病とうつ病
堀川 直史
1
1埼玉医科大学総合医療センター 神経精神科
キーワード:
うつ病
,
危険因子
,
糖尿病
,
Serotonin Uptake Inhibitors
,
リエゾン精神医学
Keyword:
Depressive Disorder
,
Diabetes Mellitus
,
Risk Factors
,
Serotonin Uptake Inhibitors
pp.88-90
発行日 2007年1月1日
Published Date 2007/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007160124
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糖尿病患者には高い頻度でうつ病が生じる。成人患者における頻度は約15%であり、一般人口有病率の3倍となる。うつ病は、血糖コントロールと密接に関係している。うつ病の主要症状は、抑うつ気分、広範な興味・関心の喪失などである。うつ病のスクリーニングにはいくつかの方法があり、診断は操作的方法によって行われる。うつ病の初期治療は、精神科以外の医療者が行うことができる。治療方法は、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)による薬物療法と、支持的精神療法が中心になる。この方法によってうつ病が改善しないとき、自殺の危険が強いときなどには、精神科医への紹介が必要となる。
©Nankodo Co., Ltd., 2007