内科診療最前線2007 この1年の動向を踏まえて
不整脈
村川 裕二
1
1帝京大学医学部附属溝口病院 第四内科
キーワード:
Amiodarone
,
心房細動
,
HMG-CoA Reductase Inhibitors
,
カテーテル切除術
,
期外収縮-心室性
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
Keyword:
Amiodarone
,
Atrial Fibrillation
,
Catheter Ablation
,
Ventricular Premature Complexes
,
Hydroxymethylglutaryl-CoA Reductase Inhibitors
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
pp.954-959
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007068420
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心房細動へのカテーテル・アブレーションは、薬物治療にまさる効果が報告されているが、完全な肺静脈隔離が達成されなくても発作は抑制されるという観察がなされた。心房細動のカテーテル・アブレーションの慢性期再発に、右房起源のフォーカスが関与する頻度が高い。合併症としての血栓塞栓症の頻度は低い。心筋の炎症性変化と不整脈との関連が注目されている。カルディオバージョン前の高感度CRPも、心房細動の再発を予測させる因子であった。CRTとICDの併用はICDの作動を減少させた。心室不整脈でも心房細動でも、アンジオテンシン受容体拮抗薬やスタチンが抑制効果をもつことを支持する報告が続いている。
©Nankodo Co., Ltd., 2006