発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007007042
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67歳女.強皮症合併関節リウマチの経過中肺炎を併発しスルバクタム/セフォペラゾンが投与されたが,抗生剤をセフカペン・ピボキシルに変更して2日後より微熱と水様性下痢が出現した.toxinA迅速診断検査が陽性であったことから偽膜性腸炎と診断し,バンコマイシン(VCM)7日間投与により症状は速やかに改善した.その後1ヵ月の間に偽膜性腸炎が2回再燃し,それぞれVCMを10日間および15日間投与した.再々燃時の便培養検査ではClostridium difficileが検出されたためmetronidazoleの5日間投与を追加した.治療終了後の便培養検査は陰性であり,その後は再燃なく良好に経過した
©Nankodo Co., Ltd., 2006