発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006268921
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体内のカリウム(K)の約98%は細胞内に存在する.血清K濃度は細胞内外のK分布の変化や,体内K量の変化に従って変化する.K排泄は主として腎で行われる.糸球体でろ過されたKはいったん再吸収され,皮質部集合管で分泌による調節を受ける.皮質部集合管に尿量・ナトリウム(Na)が十分に到達することや,レニン-アルドステロン系が正常に作用することが,腎におけるK排泄に重要である.高K血症では心臓の興奮性が変化するので,緊急度に応じて適切な治療を行う必要がある.低K血症でK補充が必要な場合は,できる限り経口的に補充する.経静脈的にK投与を行う場合,必ず点滴で投与する.K含有注射製剤を短時間で静脈に直接投与することは,決して行ってはならない
©Nankodo Co., Ltd., 2006