キホンをシンプルに考える 体液・電解質・酸塩基平衡異常のとらえ方(第12回)
酸塩基平衡障害時の診療 疑った際には血液ガス分析を行う
安田 隆
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1吉祥寺あさひ病院
キーワード:
アシドーシス-呼吸性
,
アルカローシス-呼吸性
,
血液ガス分析
,
酸塩基平衡
,
酸塩基平衡異常
,
鑑別診断
,
水素イオン濃度
,
重炭酸塩
,
アシドーシス-代謝性
,
アルカローシス-代謝性
,
補償作用(生理学)
Keyword:
Alkalosis, Respiratory
,
Acid-Base Equilibrium
,
Acid-Base Imbalance
,
Acidosis, Respiratory
,
Bicarbonates
,
Blood Gas Analysis
,
Diagnosis, Differential
,
Hydrogen-Ion Concentration
pp.1211-1215
発行日 2017年6月1日
Published Date 2017/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017264387
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<Key Point>酸塩基平衡障害はさまざまな原因に伴って生じる.酸塩基平衡障害は複数の異常が混在することがあるため,その解釈は系統的に行う.まず,pHの変化により酸血症,アルカリ血症を判断し,その変化を引き起こす病的プロセスであるアシドーシス,アルカローシスが呼吸性か代謝性かを決定する.陰イオンギャップ(AG)が増加している場合には,AG増加型代謝性アシドーシスが存在する.
©Nankodo Co., Ltd., 2017