発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005251850
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血液浄化療法は,末期腎不全の腎臓代行治療として血液透析からはじまり,現在では血液に蓄積する内因性,および外因性の毒物,代謝産物などにより体液の恒常性が損なわれる疾患全体に治療領域が広げられている.血液濾過,血液透析濾過,持続濾過,血液(血漿)吸着,プラズマフェレーシス,白血球除去,腹膜透析などの血液浄化技術が,除去対象となる物質の特性や分子量域,分布域などにより適切に選択され,用いられている.しかし,病因物質・毒物の除去のみでは,生命予後の改善に限界がある場合も多く,それぞれの臓器の代謝・合成・内分泌機能の付与のために細胞・組織工学を用いたバイオ人工臓器や再生医療の血液浄化療法への付加が検討されている
©Nankodo Co., Ltd., 2005