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慢性疼痛の病態の理解
苅安 佐和子
1
,
高橋 正史
,
長坂 泰勇
,
吉川 愛季
,
大鳥 精司
1日本イーライリリー 医学科学本部
キーワード:
神経成長因子
,
Norepinephrine
,
Serotonin
,
疼痛
,
ニューロン
,
有病率
,
受容体クロストーク
,
慢性疼痛
,
中枢性感作
,
病態生理
Keyword:
Norepinephrine
,
Neurons
,
Pain
,
Serotonin
,
Prevalence
,
Receptor Cross-Talk
,
Nerve Growth Factor
,
Chronic Pain
,
Central Nervous System Sensitization
pp.148-154
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2016182672
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日本人の多くが慢性疼痛を抱えて生活しており、臨床的にも社会的にも問題となっている。疼痛の慢性化は上行性および下行性経路や高次脳機能を含む、疼痛伝達経路における様々なレベルでの分子および組織変化、そして痛みの悪循環に関与している。慢性疼痛の適切な治療にはこの悪循環を認識し、様々な治療法を組み合わせて悪循環を断ち切ることが重要である。慢性疼痛の定義、病態、痛みの悪循環、さらに臨床的意義について概観した。
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