発行日 2011年7月1日
Published Date 2011/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2011306554
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膝前十字靱帯(ACL)損傷患者の受傷直後からの受診・治療動向を診療録を用いて調査した。対象は、ACL損傷に対し再建術が行われた患者のうち、受傷後1週間以内に他の医療機関を受診し、その後当院を受診した130例130膝とした。その結果、総合病院の整形外科を初診した症例は適切に診断はされていたが、適切な治療が行われず遅延例(受傷から当科受診までの期間が2ヵ月以上)が多かった。整形外科診療所を初診した症例では、紹介を通じて、結果として早期に適切な治療を受けることができていた。救急外来、一般外科診療所、接骨院などの整形外科以外の治療機関・部門を初診した症例は、適切な診断および治療が行われていなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2011