運動器傷害における治療法の新しい試み
足関節 足底筋膜炎に対する体外衝撃波治療
高橋 謙二
1
,
高橋 憲正
,
蟹沢 泉
,
土屋 明弘
1船橋整形外科病院 スポーツ医学センター
キーワード:
MRI
,
足関節
,
高エネルギー衝撃波
,
治療成績
,
筋膜炎-足底部
Keyword:
Ankle Joint
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Treatment Outcome
,
High-Energy Shock Waves
,
Fasciitis, Plantar
pp.926-931
発行日 2011年7月20日
Published Date 2011/7/20
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2011284639
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足底筋膜炎に対する体外衝撃波治療(ESWT)の治療法を紹介するとともに、臨床成績について報告した。ESWTを施行した足底筋膜炎患者で、日常生活活動またはレクリエーションレベルのスポーツ活動をゴールとした患者17例20足を対象とした。全例において治療前より疼痛が緩和し、満足度は、「たいへん満足」8足、「満足」10足、「まだ不十分」2足で、20足中18足に有効であった。JSSFスコアは、治療前平均70.3点が最終診察時平均94.6点に改善した。治療前後の疼痛の主観的改善度は、NRSにより治療前10点としたときに最終診察時平均2.5(0~8)点であった。有効例18足においてNRSが5未満にいたった期間は、ESWT開始後平均91.6±70.2(7~219)日であった。有効例18足の中で再発例は現在のところなかった。合併症は、治療後に一過性の疼痛痛増強の訴えが数例あったのみで、重大なものは1例もない。
©Nankodo Co., Ltd., 2011