発行日 2008年5月1日
Published Date 2008/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2008233805
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63歳男。腰痛を主訴とした。CTで仙骨に骨硬化像を認め、同部位はMRIでT1強調画像で低輝度、T2強調画像で低輝度、造影像で高輝度に描出された。PET-CTによる全身検索においても、仙骨をはじめとし胸腰椎にも集積を認めた。転移性脊椎腫瘍を疑い、仙骨のCTガイド下生検術を施行した。しかし、特異的な所見は認めず、確定診断のため直視下生検術を施行した。病理組織所見では異型細胞を認めず、正常骨髄であった。病理組織所見にて転移性脊椎腫瘍は否定され、MRI所見は再生不良性貧血に伴うものと判断した。現在腰痛は軽快傾向であり、経過観察を行っている。
©Nankodo Co., Ltd., 2008