発行日 2007年6月1日
Published Date 2007/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007226710
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
直径13mmの中空ポリエチレン製円柱の遠位部に切れ込みをつくり、その中に円錐状の芯を入れ、最大20mmまで径を大きくできる髄腔プラグを試作し、その機能を検討した。髄腔形状を、円形型あるいは小判型の横断面、テーパー型の縦断面にした3種の海綿骨モデルの髄腔遠位部にプラグを挿入し、骨セメント注入時の圧力を経時的に測定した。セメント硬化後プラグの拡大した状況とセメント漏出の有無、プラグ沈下を検討し、市販3社のプラグと比較した。試作したプラグはどの髄腔型においても1.3MPa以上のセメント圧に耐えて沈下を認めず、拡大したプラグは髄腔の形状に適合してセメント漏れも少量であった。一方、市販のプラグで1.2MPaのセメント圧に耐えたのは円形型モデルで1社のみであった。試作プラグの耐圧性は高くセメント漏出も少ないため臨床においても有用であると思われた。
©Nankodo Co., Ltd., 2007